信州紬の価値は?高価買取のコツは?

信州紬の価値は?高価買取のコツは?

2015年11月28日

着物はてな

長野が名産地、信州紬の価値は?


長野県が産地である、信州紬。主に着物や帯、そして羽織などに使用される織物となります。
先染めが施された絹織物で、経糸に使われているのは上質な生糸または山繭糸。
染色は手括りにて丁寧に施されています。

信州紬が発展したのは、江戸時代初期のこと。
藩の産業政策のために長野県では古くから養蚕を取り入れ、絹織物の名産地として発展しました。
いったんは下火になるにつれ衰退し、昭和の時代は生産量は僅かなものとなった時期もあったようです。
しかし戦後に地域が紬の復興に務め、生産量が復活。そして現在も高級な反物として有名な紬となっています。
伝統工芸に指定されたのは昭和50年の2月17日となります。

絹織物に山繭が使用されているのは、信州紬だけの特徴。
山繭は繊維が太くしっかりしており、黄緑を帯びているのが特徴となります。
別名では天蚕糸とも呼ばれ、貴重な繭糸となります。

dentou (引用:長野県「信州紬」)

紬がどうして上質な絹糸で手間をかけて織られているにも関わらず、華やかな色柄を使用しないのか。
それは江戸時代の時代背景にありました。
江戸時代に公布されたのは、かの有名な「贅沢禁止令」。高級品とされる絹織物が禁止となったため、「目立たないぜいたく品」が重宝されたのです。
そこで遠目からは木綿にしか見えないような色柄、しかし絹糸で手間をかけて織られる紬は、この時代たいへんに重宝されました。


天蚕糸の信州紬には高い価値が!


特に「天蚕糸」が使用される信州紬はたいへんな価値があり、買取価格も高いものとなります。
着物は一度でも袖を通してしまうと「中古品」といった扱いになり、買取価格も厳しいもの。
しかし状態が良い着物であったり貴重な着物であったりすると、そんな予想を上回る高い買取額となることも事実です。
着物の価値をしっかり証明することが出来る”証紙”の用意はもちろんのこと、価値を買取価格へと反映してくれる、信頼できる着物買取業者を選ぶのが着物の高価買取のコツだともいえますね。


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