琉球着物の「知花花織」とは?

琉球着物の「知花花織」とは?

2015年11月27日

着物はてな

知花花織とは?


知花花織とは、沖縄県を産地とする織物。
経浮花織の技術を用いた織物となり、19世紀の後半には一般的に織られていたのではと推測されています。
華やかな糸で織り上げる図柄は祭事用にも使われ、着物は勿論のこと、上着や胴衣としても製作されました。
生地の裏面を見ると経糸が浮き上がるようなデザインで、その模様も経浮花織、縫取花織、そして緯浮花織などがあります。

hanaori1 (引用:京都きもの市場「知花花織 名古屋帯」)

第二次世界大戦で、知花花織の生産は一度は途絶えてしまいました。
しかし伝統的な行事などで現在も知花花織は着用されており、行事の他には扇子などの和装小物、そしてストールやバッグなどにも使われている織物となります。

着物としては着物の生地として使用されるほか、帯や羽尺にも使用されています。
伝統工芸への指定は平成24年の7月25日。復帰40周年にあたる年に指定されました。

他にも花織は首里花織、与那国花織、そして読谷山花織などがありますが、どれも華やかな図柄が特徴。
様々な織物の名産地となる沖縄ですが、他に花織であれば「ハイオ花織」なども有名です。

hanaori (引用:京都きもの市場「知花花織 名古屋帯」)

沖縄の着物や織物は総称して「琉球着物」や「琉球織物」と呼ばれ、貴重なものは高額での買取が期待できます。
伝統工芸に指定されている着物や織物であれば、共に証紙も提出すると、高い買い取り価格となる可能性が上ります。
知花花織の着物や和装小物の買取をお考えなら、合わせて証紙も用意しておくと良いでしょう。

TOP