着物の処分を考えたとき、その不要になった着物が必要な方の手に渡り、新しい価値を見出すことは良い流れですよね。着物の処分方法はいくつかありますが、リサイクルショップへお願いしても着物の下取り知識が店側にないことが多く、また着物を購入するお客さんがいないため、大抵は断られてしまいます。そのうえ着物は価値を保つ上で保管状態にも気を配る必要がありますので、買取が難しい場合が多いのです。もし買い取ってもらえることになっても、一般的なリサイクルショップには着物の専門家がいないため、必然的に本来の価値よりも低い額となってしまいます。オークションであれば欲しい人が直接買い取ることができますが、そのためには着物の採寸・仕立て方・作者情報などを詳しく文言として載せる必要がありますので、そして個人間のやり取りとなりますので、トラブルが起きても解決しない場合もあります。

あと着物といえば思い浮かぶのが呉服店ですが、こちらは基本的に古着物の買取は実施していないようです。例外的に新たな着物を買い求める際に古い着物の下取りしてくれることも稀にあるようですが、一般的ではありません。そのため着物の下取りについては、着物の知識に特化した着物買取専門店へ依頼するのが最も良い方法だと言えます。
着物を買い取ってもらう方法は出張買取を選ぶのがベストです。なぜかというと、宅配買取や店舗買取といった方法では、運ぶ際などに大切な着物が汚れてしまい、価値が下がってしまう可能性があるから。
ここまで着物買取についてお話してきましたが、まだ具体的によくわからないと思う方もいらっしゃるでしょう。着物買取店はたくさん存在していますので、良質な買取専門店がある反面、悪質な買取店もいるというのが現実です。

1. シミや汚れなどの状態が悪い着物
2. 喪服、あるいは黒い無地の着物や羽織
3. ポリエステルなどの化学繊維やウールでできた着物
4. 男性用の着物
5. 浴衣

着物処分を考えて買取依頼しても当たる買取店が悪ければ、このような納得のいかない状態で引き取られてしまうこともあります。こんな形で着物の処分をするのは、売りに出す側としても嫌な気持ちになりますよね。そしてこのような満足のいかない事例だけでなく、違法な着物買取店もいるということを他のページでお話しました。しかし悪質な着物買取店と言われても、いまいち詳細なイメージが持ちづらいというのが現状だと思います。悪質な着物買取店の実態を具体的にまとめましたので、参考にして頂ければ嬉しいです。

悪質な着物買取店の実態についてお話しましたが、反対に良質な買取店だとどのような流れで査定が進むのでしょうか。まずは電話をして査定を申し込むと思いますが、良心的な着物買取店であれば始めの電話から査定への準備が始まっています。何故なら、査定というものは様々なチェックポイントを複合的に評価するもの。万全の状態で査定に臨むためにも、事前に知れる状態は知っておきたいものなのです。具体的には、着物担当オペレーターが売りたい着物の枚数や種類、あとは保管状態等などを電話口でリサーチします。ここで詳細な種類がわからなければ「わからない」と答えても良いのです。この質問は、着物を最も優れた状態で買取するために、買取店側で事前に把握しておくためのリサーチのひとつです。
実際に査定に移ってからは、良心的な着物下取り店だとチェックポイントをきちんと押さえながら、お持ちの着物の価値についても説明してくれます。もちろん納得のいかない場合はキャンセルも可能です。買取額に納得出来ない場合は断ってもかまいません、とホームページに表記している着物買取店なら安心できますよね。そういった良質な買取店に依頼すると、例え着物に明るくないお客さんであっても、きちんと着物の状態を査定員が説明し、見合った価値で買取ってくれることが多いです。少しでも高い値段が付くように、会社と連絡を取り合うような誠実な方もいます。

買取店によっては本当に買取額が適正かどうか、一旦会社に持ち帰って他の査定員との二重チェックを実施している所もあります。ただ、そのぶん買取価格がわかるのに時間がかかってしまいます。そして良質な買取店は着物買取だけではなく、着物の処分後、販売ルートの開拓や優れた査定員の育成に余念を入れていることが多いです。買取実績を明確にサイトに表示しているところも、取引が多く信頼出来る証です。そうした買取専門店の多くはお客様の声を反映し、査定額が無料なだけでなく、キャンセル料などの諸費用も無料にしている場合が多いです。

1. 正絹などの高価な着物の買取には自信があっても、ポリエステルやウールの着物は値段が出せないといった買取専門店
2. 高価な着物だけでなく、ポリエステルなどの着物も買い取ってくれる買取店
3. 状態があまり良いとはいえず、買取に不利な着物であっても、補修やリメイク後の価値を考慮して査定額を出してくれる買取店

ひとくちに着物買取といっても、買取店ごとに様々な特色があります。汚れやシミがあるといった着物であっても、着物の扱いに特化した買取店であればクリーニングを受け付けてくれる場合もあります。

着物の出張買取とは、買取店スタッフに自宅まで来てもらい、着物の査定・買取をしてもらう方法です。しかし、着物買取店の中には「出張買取」と称して、自宅に来て着物の写真だけを撮って帰ってしまい、その写真をもとに買取価格を決めている買取店もあるので要注意です。着物の本当の価値は、実際に手にとって事細かく見てみなければ分かりません。着物を査定する様子を見せないということは、何かやましいことがあると疑ったほうがいいでしょう。

市場で到底売れないような状態の悪い着物を買い取れると謳って電話での問い合わせを増やそうとしたり、価値の高い着物を安く買い叩いたりする着物買取店も一部には存在します。せっかくの大切な着物ですから、きちんと適正な査定額を提示してくれる買取店を選びたいものですね。価値のある着物は高い価格で買い取る、価値の低い着物はその理由を説明して妥当な価格で買い取る、価値の無いものは「買い取れない」と言い切る。そういった誠実な対応をしてくれる着物買取店を選ぶようにしましょう。
そのためには、買い取ってもらう側も、着物について最低限の知識を身につけておく必要があります。着物買取の情報をまとめましたので、参考いただければ幸いです。また、必ずしも着物に対して深い知識を持った査定員が担当になるとは限りません。買取店によっては査定員の経験が浅い場合があり、故意ではないものの価値よりも低い査定額を付けてしまった、という場合もあるようです。着物の査定は経験がものを言いますので、適正な価格で買い取ってもらうためにも、実績のある査定員が在籍している買取店を選ぶようにしましょう。