「東京友禅(江戸友禅)」ってどんな着物?
2017年02月27日
東京友禅とは
(引用:東京都工芸染色協同組合「東京手描友禅」)
「東京友禅」は江戸友禅とも呼ばれ、東京で染められている手描き友禅染めの着物ことです。
その歴史は江戸時代の中期に始まり、徳川家康が江戸幕府を開設したことがきっかけと言われています。
東京友禅は京友禅のように分業制ではなく、一人の作家がほとんどの作業こなしています。
当時の江戸は「贅沢禁止令」が発令され、お洒落にも制限がありました。
そういった江戸の町人文化の背景があったことも影響し、東京友禅は武家や町人好みの落ち着いた色合い(白・茶・藍)が多くなっています。
千鳥、 磯の松、葦、網干し、釣り船の風景柄など、渋く落ち着いた色合いの中にも、都会的なお洒落感が漂う作風が多いのも特徴ですね。
京友禅・加賀友禅・東京友禅(江戸友禅)は「三大友禅」と呼ばれ、手描き友禅染めの代表として海外でも人気の高い着物です。
東京友禅を高く売ポイントは?
東京友禅の買取相場ですが、京友禅や加賀友禅に比べると少し安めです。
三大友禅の中でも、東京友禅は知名度が多少落ちてしまい、需要も少なめになるからです。
とはいえ、着物買取業界全体で見れば十分高く売れる着物です。
ブランド、状態、色、柄などが査定のポイントになります。
具体的には、未使用品、有名作家(特に人間国宝)、仕立て直しできる大きめのサイズ、着物購入時の証紙が揃っているかどうかなどが、査定のポイントになります。
その他のポイントとして東京友禅を少しでも高く売るなら、買取実績が豊富な信頼できる着物買取業者に売ることです。
買取店によっては査定額が大きく変わることもありますので、色々な業者に査定を依頼して買取額を確認しましょう。
参考サイト
- 三大友禅
- 伝統工芸品
- 東京
- 東京友禅