「紬」の手入れ方法
2015年08月07日
ご紹介してきた大島紬、そして結城紬の素材は絹100%。
お手入れしやすいのはやはりポリエステルの着物ですが、格調高くフォーマルな場にとても映える正絹の着物はやはり魅力的。
その見た目の美しさはもちろん、工芸品としての価値もあります。
本日は、紬をはじめ正絹着物の手入れ方法を紹介したいと思います。
紬・正絹着物の手入れ方法
まず着物を着終えたら、専用の着物ハンガーにかけて埃をはらいます。
この時にシミが出来ていないか軽くでもチェックするのをおすすめします。
そして埃を落としたら、陰干しをします。
着物はどうしてもカビが繁殖してしまいやすいので、湿気を飛ばす工程は大切です。
薄シミや汚れが出来てしまったときは、ガーゼなどの布にベンジンを染み込ませ、様子を見ながら落としていきます。
手入れで落ちないシミは早めに業者さんに見てもらいましょう。
時間が経てば経つほど、落ちづらくなってしまいます。
着物に天然の染料が用いられている場合は、ベンジンで強くこするのは良くありません。
薄めた中性洗剤かアンモニア水で、様子を見ながら少しずつ叩くようにふき取りましょう。
天然染料には注意が必要?
大島紬の場合は”泥染め”という独自の染色方法が用いられています。
天然の染料のため、場合によってはどうしても色落ちしてしまうことも。
大島紬をお召しになる場合は、淡い色の帯は避けたほうが良いかも知れません。
ポリエステル製の着物よりも手間はかかってしまいますが、
歴史と伝統を感じる正絹の着物、手間をかければ愛着もひとしおです。
参考サイト
- http://www.muromachi-kanou.com/special/ooshima/ooshima_3.htm
- http://www.sgm.co.jp/useful/care/index.html
- http://inuiyouko.web.fc2.com/sirotae/j02/kimono17.html
- 着物手入れ
- 紬
- 絹着物