沖縄の着物、読谷山花織の価値は?
2015年11月17日
南方から伝来したといわれる”読谷山花織”
読谷山花織とは、沖縄で製作される着物のひとつ。
独特の花の図柄から、南から渡来したものだと考察されていますが、詳細は未だ不明で、ロマンに包まれた着物となります。
しかし15世紀ごろには製作されたと記録が残っており、当時の朝鮮への贈り物や、ジャワから琉球への贈り物として用いられていました。
位の高い人しか読谷山花織の着用を許されておらず、琉球王国への御用布として製作されていた織物となります。
長い歴史の中でいったんは途絶えてしまった読谷山花織ですが、与那嶺貞さんなどをはじめとする有志と、復興への努力から再び生産されるようになった着物です。
憧れのきもの、”読谷山花織”
読谷山花織は「紋織」と呼ばれる織物の一種で、伝統工芸への指定は昭和51年6月2日となります。
読谷山花織は、こちらの花模様が浮き出るようにと織られています。
そのため、通常の平織物であれば2枚で事足りる綜絖が8~11枚も使用された、花綜絖という技法が使われます。
織りの工程に入っても1日で40cm、1反織り上げるまでに2か月もの月日がかかることからも、非常に手間と時間がかかる貴重な着物だということが覗えます。
(引用:読谷山花織事業協同組合「読谷山花織について」)
手間暇かけて織り上げる貴重な読谷山花織は、着物好きな方にとってはまさに”憧れの着物”。
特に人間国宝である与那嶺貞さんの読谷山花織は、非常に高い価値がついています。
読谷山花織は与那嶺貞さんだけでなくその弟子達も生産を行っており、反物をはじめ着物や帯なども製作されています。
価値のある、読谷山花織の着物。買取の際にはぜひとも着物の価値がわかる、信頼できる着物買取店へ依頼したいものですね。
参考サイト
- 沖縄
- 琉球着物
- 読谷山花織