薄物の着物の買い取り相場は?

薄物の着物の買い取り相場は?

2015年10月13日

着物買取

etigo (引用:オリジナル・キモノみむろ「伝統工芸士 中島清志作 本場越後上布」)

不要な越後上布の着物があれば、着物買取の査定を受けてみては?


夏になると重宝するのが、単衣の着物や薄物の着物。
暑い夏でも快適に着用することが出来る薄物の着物は、夏ならではの涼しげな佇まいでとても魅力のある着物です。

10月から5月までの着物は袷、6月・9月は単衣と分けられており、薄物の着物の時期は7月と8月。盛夏の時期に着用される着物です。
近年は冷暖房の発達により着物の季節が昔と比べて重宝されない傾向にありますが、季節に合った着物を着用することは和装の歓びでもありますね。

薄物の着物の生地は、大きく分けて紗、絽、そして上布に分けられます。
3種のどれも透け感のある素材で、下に着る長襦袢との組み合わせも楽しいものです。
紗は横糸1本に2本の縦糸で織られており、よじれた縦糸の間に横糸を通して製作されているので、通気性も良く夏にぴったりの着物といえます。
絽も同じく糸に隙間のある織物で、絹織物の一種です。使う糸により様々な種類に分けられますが、大きく分類すると横に隙間が続くものを横絽、縦に続くものであれば縦絽と呼ばれています。
上布は絹ではなく、麻で織られた生地のこと。様々な上布の名産地があり、越後や宮古島、そして能登などが有名ですね。
それぞれ越後上布や宮古島上布と呼ばれ、着物買取の際も高い価格で買取りされる傾向にあります。

近年、上布の原材料である苧麻の生産量が低下していることが問題視されており、かつ着物の技術を受け継ぐ方も減少。近い将来上布は姿を消すかもしれないと危惧されています。
越後上布は昭和30年、国の重要無形文化遺産に登録されており、その後平成の21年にはユネスコ無形文化遺産にも登録。非常に価値のある着物です。
価値ある着物は高い価格で買取りされますので、ご不要になった越後上布の着物があれば処分してしまうのではなく、一度着物買取店にて査定を受けてみることをオススメします。



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