越後上布の着物…”雪さらし”とは?
2015年10月14日
江戸時代、越後上布は小千谷縮とあわせて”越後縮”と呼ばれていたほど、著名な着物。
ちなみに発祥地も同じく新潟県となり、国の重要無形文化財にも指定されています。
越後上布の原材料は、前回ご紹介した通りの麻。皮の下から繊維を採取し、紡いだ糸から製作されます。
新潟ならではの越後上布着物の工程、雪晒し
(引用:織の文化館 塩沢つむぎ記念館「上布の雪晒し」)
越後上布の雪さらしとは、麻で製作された越後上布の生地を、新潟県の雪の上でさらし、汚れや付着してしまった色を落とし白さに磨きをかけること。
どうして雪の効果で白くなるのかというと、太陽熱で雪が溶解する際に殺菌作用・そして漂白作用を有するオゾンが発生し、越後上布の繊維の隙間をオゾンが通る際に化学反応が発生、そのため麻の繊維が漂白されるといわれています。
新潟は日本有数の豪雪地帯。冬は雪で固く閉ざされてしまう新潟県だからこそ、発展してきた着物であるといえますね。
越後上布の着物の買取のススメ
越後上布の着物はさらりとした肌触りで軽く、7月・8月の盛夏に着用される着物です。
熱を逃がしやすく、さらには放湿性にも優れている着物ですので、暑い時期には打って付けですね。
しかし季節が限定されてしまう着物の為、着用時期がどうしても限定されてしまうのが難点。
しかも天然素材ですので虫食いの被害にあいやすく、風通しのよい保存環境を必要とします。
不要となった越後上布の着物があれば、一度着物買取店にて査定だけでも受けてみてはいかがでしょうか。
重要無形文化財と価値ある着物なので、どの着物買取店でも高い価格が付くのは想像に難くないですよね。
より高値での買取を望むのであれば、少々手間がかかりますが複数の着物買取店にて相見積もりを取ってみても良いかも知れません。
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