織着物と染着物、いったいどう違う?

織着物と染着物、いったいどう違う?

2015年09月16日

着物買取

織着物と染着物の違い


着物の種類は大きく分けて、染着物と織着物に分けられます。

染着物とは糸を染めないそのままの状態で織り上げ、後から柄や色を付ける着物のことをいいます。
友禅や小紋、そして羽二重やちりめんなどが有名ですね。
織着物は別名「先染着物」とも呼ばれ、糸の状態で染めを施し織り上げる着物のことを指します。
代表的なものに大島紬や結城紬などの紬、そして絣などがあります。

ちなみに染着物は織着物よりも格が上とされており、織り上げてから染を施すために「後染めの着物」とも呼ばれます。

織着物は一般的に、染着物よりもしっかりと染まります。
織着物の場合は染料に糸を付けこんで染めあげる、漬染めと呼ばれる方法が一般的です。
大島紬のように糸を煮たり、幾度にも漬けたり干したりといった工程を繰り返す場合もあります。

染着物であれば、友禅などに代表されるように筆での着色が一般的です。
紋を入れる場合は、入れる部分の着色をいったん抜いてから、紋を入れる作業に入ります。
そして仕上げとして、色をしっかりと定着させる為に蒸しにかけます。
後染めの着物で、他に色無地の着物であれば筆で描くのではなく。布を漬け込んで染めるといった手法も行われます。

着物の染め替えができるものは、後染めの着物に限られます。
昔は着物の染め替えなども多く行われていましたが、現在ではあまり染替えは行われませんね。
濃い色でいったん染めると抜けきらない場合も多いため、一般的には薄い色から濃い色への染め替えが行われます。


着物買取においては、どちらの着物も種類が全く違う為、それぞれ買取相場は異なります。
しかし染着物である加賀友禅も、織着物である大島紬もどちらも価値がある着物ですよね。
織着物、染着物といった大まかな分類で買取価格に差が出るというよりは、
着物が持つ価値そのものにより買取相場に差が出ているといった方が正しいかも知れませんね。



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