幻の紬?!新潟の”塩沢紬”とは
2015年11月12日
新潟の伝統工芸、塩沢紬
本日は伝統工芸の着物「塩沢紬」をご紹介します!
新潟県の塩沢で製作される紬の織物で、伝統的工芸品にも指定され、さらにはユネスコ無形文化財にも登録されているほど価値のある着物です。
(引用:オンラインきもの見本市「塩沢紬反 六條ゆきやま紬」)
かつてより塩沢では織物の生産が盛んで、奈良時代に製作された麻の布が正倉院に送られたほど。
その麻織物の製作技術を絹の織物に取り入れたものが、今回ご紹介する塩沢紬。
縦糸には玉糸や生糸を使用し、緯糸には手つむぎの真綿の糸を使用しています。
先染めを施したあとに平織で紡がれ、デザインに基づいて絣を手作業にて織り上げており、製作には非常に手間のかかる着物です。
主なデザインには細かな絣模様の技術が用いられており、例えば十字絣の柄や亀甲絣などがあります。
手つむぎの真綿糸を使用しているため、生地には独特の柔らかさがあり、着心地も非常に良い着物となります。
主な産地は新潟の南魚沼市で、伝統工芸の指定日は昭和の50年、2月17日からです。
ちなみに他に新潟の南魚沼市で製作される著名な着物に”塩沢お召し”と呼ばれる本塩沢の織物がありますが、それとは別物となります。
塩沢お召しは同じく絣模様ですが、シボが目立ち独特の風合いとなっているのが特徴です。
塩沢紬の価値は高く、比例して相場も高いもの
塩沢紬は生産数が非常に少なく、今では「幻の紬」と呼ばれるほど。
そのため、塩沢紬の着物には非常に高い価値があります。
もし証紙を紛失してしまった塩沢紬であっても、目利きのある着物買取店なら塩沢紬の価値は必ず知っています。
価値ある塩沢紬の売却を考えた際は、知識があり着物に明るい買い取り店を選びたいものですね。
着物買取店の口コミを数点ご紹介しています。ご参考になれば幸いです。
参考サイト
- 塩沢お召し
- 塩沢紬
- 新潟