島根の名産!帯にも使われる安来織とは?

島根の名産!帯にも使われる安来織とは?

2015年11月26日

着物はてな

民芸品としても人気の「安来織」とは?


安来織とは、島根県の安来市で生産される絣の着物。
洗えば洗うほどに模様が鮮明になり、長い間愛用するのにも最適だと評されている木綿の織物です。

紺色の木綿地を特徴とした絵絣で、技法として成立したのは江戸時代とされています。
古くから安来織の着物は生産されていましたが、再興したのは戦後のこと。
第二次世界大戦が終了したあとに、再興された織物となります。

yasugi (引用:島根県 工芸品一覧「安来織」)

緯糸の絣を織った木綿の絣ですが、元々は絹糸を使用して織り上げていました。
絹糸が入りにくくなった戦後の時代、その代替として木綿が採用され、それが伝統となり現在に至ります。
安来織は藍色で先染めを施し、絣の緯糸は手で括り、非常に手間をかけて織られるものとなります。
名前が広く知られるようになったのは、昭和7年の産業美術民芸品展への入選がきっかけ。
昭和56年には島根県ふるさと伝統工芸の指定を受けており、小物は土産品などとしても人気となります。

その土地の郷土色豊かな図柄が一番の特徴で、民芸織物として多くの人に愛されてきました。
原画を手掛けたのも版画家の長谷川富三郎さんなど、著名な方が手掛けています。


帯などにも使われていた、安来の木綿織物


現在はのれんや座布団などによく使用されていますが、安来織はかつては帯などにも使用されていました。
和装離れが続いている現在、安来織の和装小物は稀なもの。
着物買取で安来織の帯を買い取ってもらう際には、その価値はもちろんですが、コンディションも大切な査定項目のひとつとなります。
状態の良い帯ほどに需要が高く、買取額も上がりやすくなりますので、安来織に限らず帯買取の際は、出来る範囲でのクリーニングを施すなど、綺麗な状態にしておくことをオススメします。


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