どうしてウールの着物は買取対象外?
2015年09月28日
ウールやポリの着物は買取対象外の買取店も…
着物買取店のホームページを見ていると、ウールやポリの着物は買取対象外と記載されているお店が多いような気がします。
どうしてウールの着物は買取対象外になってしまうのかというと、ウールの着物は今ではほとんど着る人がおらず、需要も低いものとなるからです。
しかも着物自体の価格もそれほど高価ではないので、中古のウール着物となると価格は更に下がってしまいます。
フォーマルな場にもあまり用いることのない着物の種類ですので、市場にはあまり流通しなく、買取でのニーズも減少傾向にあるのです。
しかしひとくちにウールの着物といっても、洋服のような図柄のものから紬のようなデザインまで様々。
群馬県の伊佐崎市では”絣ウール”なる着物を製作しており、着物の縦糸、横糸両方にウールを用いた着物を作っています。
絣ウール着物の柄の多くは、格子の柄や絣柄。日常で着用するのに最適な着物となります。
ウールの着物はしわになりにくく保温性も高い着物となりますので、普段の生活で着物を楽しんでいる方の間で、普段着として根強い人気があります。
家庭で洗えるウールの着物も多いので、手入れが簡単なのも人気の高い理由のひとつです。
しかし利便性の高いウールの着物も、着物買取においては厳しい状況が広がっているといえます。
買取不可の店舗はもちろん、値段がつかないために無償で引き取りという形を取らざるを得ない場合もあります。
しかし着物買取店の中では、ポリの着物を買取ってくれるようにウールの着物も買取対象としているお店も存在します。
ウールの着物はなかなか販売していなく入手経路が限られるため、需要が低い一方で、人にとってはのどから手が出るほど欲しい着物となります。
ウールの着物を高く売りたいときは、手間がかかってしまいますが一度オークションなどで出品してみても良いかも知れませんね。
私自身も、昔購入したウールの着物をどうしようかと悩んでいる状態です…。
ウールの着物を買取ってくれる、良さそうな着物買取店を見つけたらまたご紹介しますので、少しお待ちくださいね。
ちなみにウールの着物は素材の特性上、虫食いの被害にあいやすい着物となります。
保管の際は必ず防虫剤を同封するように心がけましょう。
- ウール着物