着物の訪問着、そして付下げの差
2015年10月08日
着物はどれも素晴らしい図柄で、とても奥の深いものです。
しかし着物の違いがひとめでわからず、困惑していまうケースも多いのではないでしょうか。
本日は、似ているようで異なっている着物の見分け方を少しご紹介したいと思います!
訪問着と付下げの違いは?
(引用:銀座 かわの屋「森口華弘作 「菊と梅」蒔糊友禅訪問着」)訪問着は一枚の着物に大きく図柄があしらわれ、着物の形にそってデザインされています。
着物を繋ぎあわせる縫い目がありますが、縫い目に関係なく図柄が施されますので、縫い目に柄がかかっていることもあります。
訪問着は着物の形で保管されていることが多いのですが、付下げであれば着物の状態でなく反物のまま保管されていることが多いですね。
一般的には反物の状態の着物が”付下げ”となりますので、これならすぐに見分けることが出来ますね。
訪問着は結婚式やパーティなどのフォーマルな場で着用されることが多いのですが、
付下げは訪問着よりも格が下となりますので、きちんとした場ですが訪問着であると仰々しいような場面で着用されることが多いです。
訪問着の方が着物そのものの値段も高く、製作に手間も時間も割かれている場合が殆どです。
付下げは反物の状態となっていますので、柄が着物の縫い目と合わさってしまわないよう製作されています。
そのため大きな柄はほとんどなく、飛び飛びの小さな柄で形成されているパターンがほとんどです。
しかし柄が上下逆向きになってしまうことはなく、きちんと袖や肩などのちょうど良い位置に柄がくるよう考えられて作られています。
着物の状態に仕立てた際を考えて製作されているのが付下げの特徴といえますね。
付下げよりも訪問着の方が価値が高い?
買取価格も、一概には言えないのですが付下げよりも訪問着の方が相場は高くなる傾向にあります。
しかし実際の着物買取の現場において重視される項目は、着物の状態やコンディション。
状態の悪い訪問着よりも、綺麗な付下げの方が高い買い取り価格がつく場合もあります。
着物の買取は、やはり査定ありき。信頼のおける馴染みの着物買取店を見つけておくのがベストだといえますね。
- 付下げ
- 着物の相場
- 着物買取
- 訪問着