着物を保管するなら、桐だんす?

着物を保管するなら、桐だんす?

2015年10月17日

着物手入れ

着物の高額査定を狙うなら、コンディションも大切です


着物買取は着物自体の価値が査定額となるのは勿論ですが、そのコンディションにも大幅に買取価格が左右されます。
大切な着物であれば、着物買取を考えていない場合であってもいつまでも綺麗に保管したいもの。
着物の保管といえば、古来より”桐箪笥”が最適とされてきました。
桐箪笥には着物の保管に最適とされる条件が数多く揃っていますので、少しご紹介したいと思います!

kiri (引用:桐箪笥・衣装箱の選び方「桐たんす」)

桐にはもともと”タンニン”という成分が含まれており、虫を寄せ付けにくい素材となっているのです。
タンニンが防虫剤の代わりを果たしてくれますし、pHもアルカリに傾き、虫が非常に嫌う環境を構築してくれるのです。
そして桐は木材の中で、防火性が高い素材でもあるのです。熱伝導率も極めて低く、大切なものを収納するのに桐箪笥は古くから愛用されてきました。
現在は住宅用などでも一部の桐が不燃材として加工され使用されていますね。
もし火災が起きてしまった場合であっても桐箪笥の中に保管しておけば、大切な着物は焼けずに残る可能性が高いといえます。
更には桐の構成は、気泡質。
木材中に空気を多く含む素材であるため、湿気を気泡が吸着し内部への侵入を防いでくれますので、着物の保管には最適な素材であるといえるのです。

しかし着物の保管の為だけに桐箪笥を入手するという方は、洋服が普段着となった現在、あまりいらっしゃいませんね。
日常生活が洋服の場合、そう着物の保管ばかりを重視していられないのが現状です。
洋服タンスであっても、一応は着物の保管が可能となっています。
しかし桐箪笥に比べてどうしても湿気がこもりがちとなりますので、定期的に空気を入れ替えないといけません。
虫干しや定期的な換気、吊るし干しなど、着物の手入れをしっかり心がけるようにしましょう。



  • 桐たんす
  • 着物の手入れ
  • 着物買取
TOP