「染め着物」と「織り着物」、それぞれの価値と高額買取のポイント

「染め着物」と「織り着物」、それぞれの価値と高額買取のポイント

2016年04月12日

着物はてな

「“染め”の着物」について


kagayuzen (引用:石川新情報書府「加賀友禅」)

「染物」とは、生糸から反物へ織った後に、染色した着物です。
その表現力の高さと着心地の良さから、今も昔も振袖や訪問着など、正式な場での着用が主ですね。

代表的な染色方法には手書き染友禅、型染め、絞り染め、ろうけつ染めなどがあります。

中でも、元禄時代の扇絵師、宮崎友禅斎の名から名付けられた「手書き友禅」は日本独特の染色工芸品で「染物」の代表格ではないでしょうか。
三大手書き友禅と呼ばれる「京友禅」「加賀友禅」「江戸友禅」は見た目の華やかさや着心地、どれをとっても最高クラスの着物です。

「“織り”の着物」について


yuukiori (引用:結城紬wikipedia)

「織物」とは、糸自体を染色した後に、反物へ織った着物です。
染物に比べ軽くパリッとした丈夫な生地は、しっかりした着付けをせずともおしゃれに見え、機能性も高いので日常使用する着物は織り着物がほとんどでした。

織物の種類は日本全国で数百近く、北海道から沖縄まで各地域様々な技法があり、有名どころでは「結城紬」「信州紬」「牛首紬」「大島紬」等があります。

昔は上質な織着物でも、普段着として扱われていましたが、現代では訪問着として着用されたりすることも多くなってきました。一番親しみの深い着物ではないでしょうか。

そもそもの値段が高い振袖や訪問着は買取でも高額になりやすいですが、紬の着物ももちろん価値はあります。
より高額買取につなげるためには、着物本来の価値をしっかり査定してくれる業者への依頼と、少しでも状態をよく保つために日ごろのお手入れは欠かせませんね。
  • 加賀友禅
  • 友禅
  • 染物
  • 結城紬
  • 織物
TOP