十日町明石ちぢみの高価買取のこつは?
2015年11月17日
”シボ”が特徴の十日町明石ちぢみ
十日町明石ちぢみとは、新潟県で製作される織物の一種。
昭和57年11月1日に伝統工芸指定を受けています。
(引用:経済産業省 関東経済産業局 いっとじゅっけん「織物産業の町 十日町」)
19世紀に京都の反物を持ち帰り、新潟で本来製作されていた織物である十日町透綾の技術と掛け合わせ、十日町明石ちぢみは誕生しました。
緯糸の”強撚”と呼ばれる撚りのかけ方が見直され、撚透綾の改良として「透綾ちりめん」が誕生し、その織物が明治頃から「明石ちぢみ」と呼ばれ、流通したのが始まりとなっています。
明石ちぢみは経糸・緯糸ともに絣模様を施してから、摺込みヘラで糸へ染料を摺りこみ染色していきます。
緯糸には前述したように”撚り”をかけ、ちぢみの特徴ともいえるシボを作りこむ工程も入ります。
強撚糸が使用される十日町明石ちぢみには、不純物の少ない繭糸でないと織ることが出来ません。
そのため最高級の糸が使用さえ、高度な技術と合わせて大変価値の高い着物となります。
着たら放せぬ味の良さ・・・と十日町小唄で謳われているのも有名ですね。
十日町明石ちぢみが伝統工芸の指定を受けたのは、昭和57年と30年以上も前。
そのため大抵の十日町明石ちぢみの着物には、伝統工芸指定の証紙が付属されていることと思います。
十日町明石ちぢみの買取の際は、価値の証明のために是非とも証紙と合わせて査定に出すことをおすすめします。
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