着物売却金額の事実と要因!
2016年06月23日
着物買取をしているお店が増えたとはいえ、 着物を売られた当事者に聞いたら二束三文だった! などと、着物が安いという話を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
これには三つの事実と原因が考えられます。売り先の買取価格が単純に安かった場合
着物買取店は他社との競争に勝ち抜くために売り先を考慮して高額買取を可能にしているところも多いです。 しかし一方、安価で着物を購入して利益を出している業者も中にはあります。 売り先を間違わないためには下調べをしっかりして、いろいろなところに依頼してみるのがいいでしょう。
着物の需要そのものが落ちているということ
昔に比べると、間違いなく着物の需要は落ちています。 着物に限らず需要というのは金額に大きく比例しています。 嫁入り道具で箪笥いっぱいに着物をそろえていた時代と今とでは雲泥の差があります。 事実、20代、30代の方は自分の着物を持っていない方のほうが多いくらいです。 このことから着物の取引金額そのものが安くなっている理由です。
着物購入時の金額が高すぎた場合
高額で買った着物なのに他の着物と大差なかった。 こんな話もよく聞きます。 この理由として考えられることは、上記の二つも当てはまりますが、 購入した店舗がそもそも着物の売値が高かった場合です。 昔、購入された着物は店側の仕立て代のほとんどは2、3割以下です。 あとは店頭や展示会によって金額が変わってきます。
※以前呉服屋さんをされていた方のところに訪問した際にお聞きした話ですが、 地域や展示会によって売れる金額や種類が変わるらしく、 場所が変わるごとに値札を交換していたそうです。 中には、10万以上の差額になることも多々あるようでした。
このような状況が着物の取引価格を下げている要因です。 着物買取店は現在、他国のバブルやオリンピックなどで海外の方の日本への注目が高まっている状況で何とか打破しているようですが、 今後どうなっていくのかは定かではありません。
他人事ではない着物です。 箪笥の肥やしになっている人も多いと思いますので、 一度、ご家族で今後着物をどうするか話し合ってみることをオススメします。
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