佐賀錦の着物の価値は?
2015年11月19日
鹿児島発祥の雅な錦、佐賀錦とは
帯だけではなく近年ではカバンや財布などの小物に使用されることの多い、佐賀錦。
発祥は鹿児島県で、鹿島藩の御殿女中のなかで受け継がれてきた着物です。
(引用:オンライン着物見本市「袋帯 佐賀錦 祥華」)
経糸が金銀箔が使われる「箔糸」で織られ、緯糸は絹糸が使用されており非常に華やかな錦。
織り方は綾織と平織が採用され、まんじ繋ぎや網代型などの幾何学模様をを織り上げているのが特徴となります。
明治の初期、廃藩により存続が危ぶまれることとなった佐賀錦ですが、かの有名な大隈重信がロンドン日英大博覧会への出品を薦めたところ、非常に好評となり人気の錦となりました。
佐賀錦は、礼装の着物といえば佐賀錦というほどに著名な織物。
しかし現在では技術者が減ってきたことにより絶対数が減り、希少価値のある織物となります。
特に人間国宝である古賀フミさんが手掛ける佐賀錦は非常に価値が高く、価格も比例して高額になります。
古賀フミさんの佐賀錦の特徴は、色の多様を極力控え、白のシンプルな糸で佐賀錦を織り上げます。
佐賀錦を芸術品の粋まで押し上げた方だとも称され、佐賀錦の雅な佇まいを全国へと広めた方ですね。
- 佐賀錦
- 古賀フミ
- 鹿児島