日本で最も西で織られる、与那国織の価値は
2015年11月14日
与那国織とは
与那国島は、日本で最も西にある国境付近の島。日本の本州よりもむしろ台湾に近いほどに、西にある島となります。
島国のため独自の文化が発展し、そして織物の歴史が非常に古いことでも有名です。
文献を辿ると、なんと500年も前から織物の歴史があるそう。
戦争の後の物資が不足し、糸が入手しづらい状況となると、漁業に使用していた網をほどいて布を織っていたそうです。
(引用:与那国町伝統織物協同組合「与那国織の製品」)
与那国織とは島に生息する植物を使用した、草木染の絹織物となります。
縦糸と緯糸の織り方により幾多もの模様を生み出すこととなり、ダチンバナやイチヂンバナと呼ばれる素朴な図柄、そして代わり柄などもありバリエーションに富んでいます。
昔は献上品として生産され、非常に高価であった与那国織。
そのため生産数も少なく、希少価値の高い着物となります。
与那国織の「与那国花織」は昭和62年に伝統工芸指定を受けており、非常に価値の高い着物。
しかし伝統工芸の指定を受けるまでの古い与那国花織には、もちろん伝統工芸のマークはついていません。
そのため、買取の際には丁寧な査定が必要となります。
参考サイト
- 与那国島
- 与那国織