加賀友禅の人間国宝「木村雨山」

加賀友禅の人間国宝「木村雨山」

2015年09月02日

着物はてな

友禅染の第一人者「木村雨山」


kimura (引用: 巨匠 木村雨山「友禅訪問着 魚のむれ」)

本日は、加賀友禅の人間国宝「木村雨山」さんをご紹介します!
木村雨山は、金沢生まれの着物作家。友禅染の第一人者です。
積極的に展覧会にも出品し、様々な賞を受賞。
昭和12年にはパリ万国博覧会で銀賞を受賞するなど、世界での評価も高いものでした。
そして昭和30年、重要無形文化財保持者の認定を受け人間国宝となりました。

木村雨山は、加賀友禅の名工と名高い上村松太郎の元で修業を積み加賀友禅の技法を極め、大正12年に独立。
修行はおおよそ20年にも渡る長いものだったといわれています。
加賀友禅の技法の他に、大西金陽のもとで日本画の技法も身に着けています。

着物作家としての木村雨山は、通常はそれぞれの職人が手掛ける糊置きや地染め等の複雑な工程も、全て自身が行うといった拘りの製作方法をとっていました。
以前にもご紹介したように、加賀友禅はぼかしを多用するのが一般的ですが
木村雨山は写生と日本画の技法をもとに製作し、他の加賀友禅とは少し違う現代的感覚を取り入れた作風が特徴。
加賀友禅の新境地を開いた人物ともいわれています。



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