あふれる品格「秋田黄八丈」着物
2015年08月17日
(引用:灯屋2「秋田黄八丈片身変わり」)
本日は、秋田黄八丈の着物をご紹介します!
秋田黄八丈とは、別名「秋田八丈」とも呼ばれる、秋田県秋田市を産地とする着物。
着物として仕上がってから2~3年後に最も綺麗な色合いになるという、珍しい絹織物です。
落ち着いた上品な佇まいが特徴で、柄は縦の縞や格子状の縞が使われることが多いです。
染料には山つつじや浜茄子などがつかわれ、染料ごとに秋田黄八丈や変り八丈、鳶八丈などと分けられるようです。
秋田黄八丈の歴史
秋田県の着物の歴史は長く、1801年~1804年までの間に確立されたと言われています。
有名になったのは1804年から1818年の間で、藩の収入を得るために桐生から職人を招き、染色など着物製作の指導に当たらせたのがきっかけ。
この職人の方が黄八丈に着想を得て八丈格子を製作し、これが秋田絹として広まりました。
秋田黄八丈は秋田県発祥で、江戸から京都、大阪けと名を広め、明治の中ごろには年間に60000着を製作するほどの人気ぶりだったそう。
しかしその後に衰退し、今では1機業場のみで生産されているようです。
八丈島の絹織物「黄八丈」と区別するために、
八丈島で生産される八丈は「本場黄八丈」、秋田県で生産される八丈は「秋田黄八丈」と分けて呼ばれます。
参考サイト
- http://www.kimono.or.jp/dictionary/syllabary/akitahachijou.html
- 秋田八丈
- 秋田黄八丈
- 黄八丈