着物買取において、兵児帯の買い取りは可能？

軽装帯の一種である、兵児帯。
他の帯に比べて柔らかい素材が使用される傾向にあり、帯を締めた際の身体への負担も少ないものとなっています。
そのためあまりフォーマルな場で着用する帯の種類ではなく、普段着や軽装で用いられる帯となりますね。

（引用：浴衣屋さん.com「プチ兵児帯」）

かつては女性が兵児帯を締める印象はあまりなく、男性や子どもが主に着用していましたが、最近では浴衣の着こなしなどで兵児帯が用いられることが多くなっています。
長めに作られた兵児帯であれば、様々な結び方が可能となりますね。

高価買取される兵児帯の種類とは

浴衣は現在の日本でも一般的な和装姿。兵児帯は中古のリサイクル着物ショップでも目にすることが出来ます。
しかし兵児帯は元々男性用の帯ですので、黒一色で両端にデザインが施されたようなシンプルな兵児帯は多数流通しています。
黒の兵児帯はあまり珍しくないアイテムで、重宝されにくい傾向にあります。その為買取価格もあまり高値がつかないのが現状となっていますね。

（引用：ゆかたの着付け「男性の浴衣／兵児帯の結び方」）

ただ、黒色以外の珍しい色や複雑な装飾が施された兵児帯は珍しく、買取額も高くなります。
兵児帯はあまりフォーマルな場では着用されない種類の帯となりますので、普段着で和装を楽しむ着物愛好家の方からの需要がありますね。
兵児帯は元々男性の和装小物ですので、男性着物の買取に強い着物買取業者に依頼するようにすると価値を評価してもらえる可能性が高くなります。

ちなみに”兵児”とは薩摩の方言で、若者という意味だそうです。
薩摩の藩士が脇差し、そして兵児帯という出で立ちであったのは有名な話ですね。