愛知の着物そして浴衣…鳴海絞りの買取は
2015年10月28日
愛知の伝統工芸、有松鳴海絞り
(引用:和服屋 一洛「有松鳴海絞り浴衣」)
愛知県の鳴海で製作される絞りの着物を、鳴海絞りといいます。
豊後絞りや三浦絞りとも呼ばれることもありますが、こちらも鳴海絞りと同じ意味となります。
どうしてこうした名称がついたのかというと、豊後国の藩医であった三浦玄忠の奥様が製作し、広めた絞りがルーツとされているため。
他にも有松鳴海絞りなどと呼ばれたりもしますね。
様々な名称で呼ばれる、こちらの鳴海絞り。
絞りの種類も多岐に渡り、浴衣地として大変著名な絞り染めとなります。
鳴海絞りの発展は、江戸時代にまで遡ります。寛文の間より、尾張藩の特産品として鳴海絞りは発展してきました。
現在は日本における絞りの着物や和装の大半が鳴海絞りとなり、愛知の伝統工芸にも指定されています。
藍染めの鳴海絞りで、東海道の名産品とし、かの有名な歌川広重の東海道五十三次にも描かれました。
鳴海絞りの着物や浴衣の買取の際は…?
(引用:和服屋 一洛「有松鳴海絞り浴衣」)
しかし現在、鳴海絞りの着物はだんだんと生産量が減ってきているそうな。
現代の和装離れや安価な染料での着物の製作、そして伝統を受け継ぐ後継者の不足などにより、100種類以上存在していた製作技法も著しく減少。
そうした動きがあり、近年では新素材での製品の開発や市場や展示会への出品など、振興の為の取り組みも行われているそうです。
鳴海絞りは訪問着などのほか、浴衣に多く採用されている絞り染め。
そのため鳴海絞りの浴衣の買取の際は、浴衣も買取対象となっている着物買取店へ依頼しなくてはなりません。
しかし浴衣に明るい買取店であれば、鳴海絞りの価値も理解してくれ、高い買取額が期待できます。
鳴海絞りの着物や浴衣の買取を考えているのであれば、リサイクルショップなどに持ち込むのではなく、一度着物買取店にて査定を受けてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
- http://www.shibori-kaikan.com/
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%9D%BE%E3%83%BB%E9%B3%B4%E6%B5%B7%E7%B5%9E%E3%82%8A
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