最高級着物「結城紬」

最高級着物「結城紬」

2015年08月06日

着物はてな

最高級着物「結城紬」


結城紬は「結城」とも呼ばれる、柔らかで軽い着物。
細かな絣や縞模様を特徴とし、どれも高い価格で取引される最高級の着物です。
重要無形文化財にも指定されています。

結城紬の主な生産地は、栃木県と茨城県。
昔はこの地域で養蚕業が盛んであった為、発祥した着物です。
最初は蚕の産業が農閑期に入った時の副業としてスタートしました。


「結城紬」と呼ばれるためには


結城紬は重要無形文化財にも指定されていると前述しましたが、それには指定条件があります。
1つは、使われる糸は全て真綿から取り手で紡いだもの。強撚糸を使ってはいけません。
2つ目は、絣の模様を付ける際は手くびりと呼ばれる手法で織らなければいけないこと。
そして3つ目は、いざり機で織っていくこと。
この3つを満たしたものだけが、重要無形文化財「結城紬」の称号が与えられます。

しかしこの重要無形文化財の3つの条件だけでなく、本場結城紬として作成するには多くの条件を満たしていなければなりません。
堅牢度や打ち込みの数など、なんと15個もの項目を満たさなくては証紙が貼付られないのです。

結城紬が一反製作されるまでには、気の遠くなるような長い時間を要します。
糸紡ぎと呼ばれる工程で、一反分にかかる時間は2、3か月。
その後の絣くくりという作業では、完成までに数か月。
やっと機織りとなっても、一反が織られるのには3,4か月かかり、手の込んだ品になると1年以上もかかる場合もあるそうです。
結城紬が高価なのも納得ですね。



参考サイト

  • 着物
  • 結城紬
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