友禅(ゆうぜん)着物の魅力

友禅(ゆうぜん)着物の魅力

2015年08月27日

着物はてな

「友禅」着物とは


kaga (引用:加賀友禅と絵画・百貫華峰の世界)

着物に少しでも触れたことのある方なら、「加賀友禅」や「京友禅」などといった言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

友禅とは着物の種類ではなく、実は染色方法のひとつ。日本が誇る伝統的な染めの技法です。
ひとくちに友禅染といっても方法は多岐に渡り、手描きにて製作される「本友禅」、型紙を使う「型友禅」などがあります。
糊置き防染法にて花鳥などの豪華な絵付けがなされているものが多いです。


「友禅」の名の由来


「友禅」の名は、絵師の友禅斎という方が由来となっています。
江戸に活躍していた友禅斎は、多くの扇絵を手掛けており、当時非常に人気の高い絵師でした。
その扇絵を着物の柄にしたものが「友禅模様」です。
扇絵が図案となっているため非常に鮮やかで、多くの色が使われていることを特徴とします。
そして絵画のような印象を更に強める為、やがて絵の輪郭線を描くようになり隣り合った色が混じり合わないように工夫されました。
この方法が今では「友禅染」といった名称で、美しい着物として愛されています。

友禅で有名なものには「加賀友禅」や「京友禅」があります。
「江戸友禅」、または東京友禅とよばれるものもありますね。
加賀友禅と京友禅、そして江戸友禅の違いは産地だけではなく、その絵柄にも違いを見ることが出来、どれも特色豊かな着物となっています。



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