徳島の藍色、阿波藍染の着物の価値

徳島の藍色、阿波藍染の着物の価値

2015年10月30日

着物はてな

徳島の名産品、阿波藍染とは


徳島では、原料であるタデアイの生産が盛んで、そうして染められる藍の着物が”阿波藍染”として流通しました。
かつてより藍の栽培は行われていましたが、活性化したのは城主蜂須賀家政の時代より。
蜂須賀氏の阿波入部の以降より、更に製作されるようになりました。

タデアイは台風にも強く、徳島の風土に非常によく合う染料でした。
吉野川が流れる徳島県では、度々台風で洪水となっていしまうこともあり、稲作が難しい地域でした。
しかし藍であれば台風の季節に突入する前に収穫が可能となり、被害を受けずに生産が可能だったのです。

藍染めの元となるのは、蒅という植物。徳島県の蒅により染められる着物を「阿波藍」といいます。
近年では徳島の特産品として沢山の商品が出ており、本場徳島ではハンカチなどで気軽に藍染め体験をすることも可能だそうです。

阿波しじら等のしじら織の着物で採用される染で、その名の通り鮮やかな藍色で人気のある染となります。
木綿の着物やゆかたなどでも使われる染色方法で、日本の伝統である藍色を楽しむことが出来る着物ですね。
色褪せや退色も起こしにくく、長らく愛用しているの阿波藍染の着物でも気持ちよく着用することができます。


著名な着物作家の着物には高い買い取り額が


awakaru (引用:あわカル とくしまイベント情報「藍染手ぬぐい展 阿波藍で染めた夏の色2014」)

しかし現代では、藍色の着物の多くが合成染料にて製作されています。
そのため天然藍にて染められている着物は、近年では希少なものとなっています。
天然灰汁発酵建藍染の着物の買い取りの際は、価値をしっかり評価してくれる着物買取店を選びたいものです。

また、有名着物作家である秋山真和や佐藤昭人の天然藍染の着物は高い買取額がつく傾向にあります。
証紙が付属されている着物でしたら、着物買取の際にあわせて提出するようにしましょう。





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