保管時にいつしか出来る着物の「シミ」

保管時にいつしか出来る着物の「シミ」

2015年08月26日

着物手入れ

保管時のシミの原因は・・・


前回の記事では、着物に咄嗟についてしまった食べ物などのシミへの対策をご紹介しました。
今回は、着物を保管していたらいつの間にか出来てしまう、「シミ」の原因をご紹介したいと思います。

このいつしか出来てしまう「シミ」の原因は、乾いてしまったら透明になる液体にあります。
例としては汗や雨、そしてお茶やお酒などの飲み物もありますね。
色が見えなくなっても成分は生地に残留し、それが時間経過とともにシミになってしまうのです。
ついてから時間が経ってしまったシミを最も綺麗に落とす方法は、やはりクリーニングに出すしかありません。
そしてクリーニングの際の注意点ですが、実は汗などの水溶性のシミは「ドライクリーニング」では落ちないのです。
そのためクリーニングに加え、汗抜きの工程が必要となりますね。


着物保管に大切なのは、「換気」


また、裏地に点々と出来てしまう黄色っぽいシミであれば、それは保管中に出来てしまった「カビ」、
裏地には風合いを良くする為に製作時に糊をつけてくれることが多いのですが、これが原因となり後に黄色いカビとなってしまうことも。
この場合には裏地を取り換えることで対処が可能ですが、原因は保管中の状態にあり。
保管の状態を改善しなければ、同じようなカビが再び生えてしまいます。
定期的な換気や虫干しを行い、湿気を寄せ付けないように心掛けましょう。

他にも銀糸の帯が硫化変色してしまったり、表地が収縮してしまったりと着物保管時のトラブルは沢山。
着ていない着物であってもたまには箪笥から出して、状態を確認することをオススメします。
着物買取において着物が美品状態であれば、最高の買取相場にて買取ってもらえます。
逆に着物の状態が悪ければ値段がつかなかったり、最悪買取ってもらえないケースもあります。
高価買取において、着物のコンディションの確認は避けては通れない項目。
常日頃から手入れを行い、美しい状態を保つよう心がけましょう。



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