着物の人気作家「斉藤三才」とは

着物の人気作家「斉藤三才」とは

2017年01月09日

着物はてな

「三才調」と呼ばれる独自スタイル築いた「斉藤三才」

斉藤三才 訪問着 (引用:Yahoo!オークション「斉藤三才 訪問着」)

現代着物作家の第一人者「斉藤三才(さいとう さんさい)」さんについてご紹介します!

斉藤三才は染色作家「斉藤才三郎」の長男として、染色の本場である京都に生まれました。
染色作家として活躍する父の影響を受け、父と同じく呉服問屋「珍粋」で修行を積み、技術を磨き上げました。 その後、父の知り合いであった日本画家の加納三楽輝に師事。
筆運びや独自の色彩感覚を、この時に身に付けたといわれています。

独創的な色調とデザインは「三才調」と呼ばれ、斉藤三才の着物はファッションモデルや女優から人気が高いのが特徴です。

斉藤三才の息子で、27歳の最年少で着物作家デビューした斉藤上太郎はファッションとしての着物を追求し、デニム着物など個性豊かな現代風の作品を数多く残しています。

斉藤三才のモチーフ「三才鳥」

斉藤三才 訪問着(引用:Yahoo!オークション「斉藤三才 訪問着」)

斉藤三才の着物といえば、「三才鳥」という鳥のモチーフが有名ですね!
この三才鳥ですが、箔や螺鈿(らでん)などの細工が施され、斉藤三才独自のセンス溢れるシンボルとして知られています。 斉藤三才の作品は伝統ある古典的なものだけではなく、ストライプ、ドット、スターなど現代的でポップなモチーフを取り入れた作品が多いのも特徴です。

和装の常識を覆すような配色やデザインは、業界から強く批判を浴びたこともありましたが、やがでその独創的な個性は数々の雑誌やテレビに取り上げられ、着物業界の風雲児として、市場でも受け入れられるようになりました。

新作発表の個展は生まれ故郷の京都で35年連続で開催され、1982年には国際アカデミー賞も受賞したほどです。 今では彼が与える影響力、知名度、業績はまさしく現代着物作家の第一人者と言えるでしょう。 斉藤三才はこれほどの有名作家として知られていますので、三才の着物を売る時は高価買取も期待できます。 特に着用せずにしまったままの斉藤三才の作品お持ちなら、着物が傷んでしまう前に、早めに着物の買取専門業者に査定してもらいましょう。

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