八丈島の伝統・黒八丈着物は買取でも高相場!

八丈島の伝統・黒八丈着物は買取でも高相場!

2015年10月27日

着物はてな

深みある草木染、黒八丈の着物


黄八丈の中の一種である、”黒八丈”。
黄八丈と同じく、八丈島の特産品となっています。

hatizyou (引用:趣味のきもの えり新「菊池洋守 八丈織 黒八丈」)

こちらの深みのある独特の黒色は、すだじいやシイの木の樹皮から生まれる色。
使用する樹皮にも適しているものとそうでないものがあり、例えば樹齢は30年以上のもの、そして乾燥後に3年程経ったものが最適だとされています。
樹皮をいったん乾燥させてから染に使用することで、こちらの独特の黒色が生まれます。

鉄分含有の泥でも染を施しますが、こちらの泥染めにかける期間は、なんと一週間。
タンニンと鉄分が化合することにより黒色が生まれるそうです。

黒八丈には、東京都あきるの市の五日市で製作される黒八丈も存在し、こちらはその地名から”五日市”とも呼ばれています。
横糸と縦糸の太さに差があり、横糸のほうが少し太くなっています。

黒八丈の着物は染・その生地ともに非常に丈夫なため、はんてんや丹前の襟や袖口など、よく擦れてしまう箇所にも使用されています。
非常に高価なため、半襟などに使われることが多かったそうな。

黒八丈の買取の際は、証紙も共に提出を


syousi (引用:きもの青木オンラインショップ「本場黒八丈紬 たつみ綾」)

黒八丈の着物は、その価値が評価され中古市場でも高い価格がついています。
八丈の着物といえば真っ先に思い浮かぶのは黄八丈ですが、他にも鳶色である鳶八丈、そして黒色の黒八丈も人気があり、高価な値段で買取されます。

しかし人気のある黄八丈や黒八丈…正式な染めでないものや、コピーした模造品なども沢山出回っています。
黒八丈の着物の買い取りであれば、着物に明るい査定員の方に鑑定してもらうことをお勧めします。
証紙をともに保管していれば、ぜひとも共に提出するように心がけましょう。


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